原神×クロスアンジュ 第83話『ナオミ、テイワットに登場』
ナド・クライ地域、秘聞の館
ナオミ「う……ここは?」
ヤフォダ「お、目が覚めたみたいだ!
おーい、ネフェル姐さん、こっちも目が覚めたみたいだぞ」
ネフェルがお茶を淹れて持ってくる。
ネフェル「ああ、やっとお目覚めか。
取り敢えず、お茶でも飲むかい?」
ナオミは聞き覚えがある声に身を震わせた。
ナオミ「アンジュ!?……じゃない」
ネフェル「ああ、アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギは、あたしと同じ声で……璃月七星、玉衡の友人さ」
ラウマ「そちらの娘も目を覚ましたか」
ラウマが入ってくる。
ヴィヴィ暗「ナオミ!やっと目が覚めたんだね、よかった!」
ナオミ「ヴィヴィ暗!良かった……私達、テイワットに来れたんだね?」
ネフェル「大変な時に来たものだよ。
あたし達も、ワイルドハントの大量発生に追われていて大変な時だからね……」
ワイルドハント、生きとし生けるもの全ての天敵であり、アビスと同じく災厄として位置づけられる。
ファデュイ、霜月の子、ライトキーパー、アビスと様々な勢力が跋扈するナド・クライに置いてワイルドハントの発生についてはファデュイと霜月の子やライトキーパーも手を取り合わざるを得ない相手だった。
ネフェル「それじゃ改めてヴィヴィ暗、あんた達の世界の様子と、テイワットにやってきた経緯をお願いするよ」
ヴィヴィ暗「おっけ!」
ヴィヴィ暗の世界はナオミが生きている世界線であり、魔獣エンデを倒した後は一度だけ刻晴と甘雨がやってきたが、それも更にこちらの世界線とは別の世界線の刻晴と甘雨であり、帰った後は甘雨のクレイジーサイコレズは再発しなかった。(原神×クロスアンジュ第9話『導師キールディン』まで)
故に大きな争いは起きなかったが……
ヴィヴィ暗が皆に恐れられ、拒絶されて、博士ドットーレに誘い出され、こちらの世界へ家出してきたがドットーレによる扱いの非道さにヴィヴィ暗もドットーレに力を貸すことを辞めたのだった。(原神×クロスアンジュ 第54話『不穏な空気』~第57話『ヴィヴィ暗との別れ』)
その後、ヴィヴィ暗の世界ではアマリ(並行世界)の様子が急変し、魔従教団の力を使い、無暗に戦力を増強しだしていた。
それも魔従教団の召喚術式を使い、異世界の強力な存在を生み出したりしていた。
現時点では並行世界では大きな争いにはなっていないが、それも時間の問題だとエンブリヲ(善)とヴィヴィ暗は判断。
何しろ、あの『おねショタ術士』を自称するアマリ(並行世界)が、ワタル(並行世界)が土日にアル・ワースにやってくるのを避けるため、ワタル(並行世界)との道を停止しているくらいである。
絶対に、これはおかしいと判断したエンブリヲ(善)とヴィヴィ暗が、エンブリヲ(善)の科学技術で転送装置を作り、原因究明のために、こちらのテイワットへやって来たと言うことである。
とは言え、突貫工事で作った転送装置はヴィヴィ暗とナオミを送る先を璃月ではなくナド・クライ地域に送ってしまっていたが。
ナオミ「私の世界のパラメイル第一中隊は、もし魔従教団が行動を起こした時のため、世界中の主要な都市を守っているから、来たのは私とヴィヴィ暗だけなの。
並行世界組はアンジュ、サリア、エンブリヲ(善)がミスルギ皇国防衛、サラマンディーネ、ヒルダ、クリス、ロザリー、エルシャがエンデラント王国防衛についてる。
タスクは隠密として捜査役。
アンジュとヒルダはそれぞれの出身国だから地の利があるってことで選ばれたけど、二人とも文句言ってたけどね」
ネフェル「……ん?」
ネフェルが空を見上げたところ、空が真っ暗になっていた。
ラウマ「またワイルドハントか」
ネフェル「ワイルドハント対策なら、ライトキーパーは?」
ヤフォダ「もう全員出払ってたはずですよ、ネフェル姐さん」
ヴィヴィ暗「このワイルドハントって、元々ナド・クライ地域に出没するけど、この出現頻度はおかしい、って言ってたっけ?」
ネフェル「その通りだ」
ヴィヴィ暗「どうもアマリ(並行世界)のやってることと無関係とは思えないし……調べるよ。
ネフェル、ネットワーク借りるよ」
ネフェル「もう一人のヴィヴィアン……ヴィヴィ暗。期待してるよ」
ナシャタウン北側
ナオミ「ヴィヴィ暗がワイルドハントの発生源を調べている間、私が戦うしかない……!
一人での作戦はPS-vitaの世界で何度かこなしてる。
絶対に出来るはず!」
ヴィヴィ暗「(通信で)ナオミ、今ナオミが乗っているのはエンブリヲ(善)の機体『ヒステリカ』だし、彼が作った人工歌発生装置(人工的に永遠語りの周波数を生み出す装置)で、ナオミもディスコード・フェイザーを撃てるから。
並行世界のサリア、エルシャ、クリスだって撃てる。
だから、簡単に負けたりしないよ」
ナオミ「……うん。ありがとう」
ナオミ「歌え……歌え……今二つの願いは
強く……強く……天の金色(こんじき)と煌めく
永遠(とわ)を語らん……♪」
ナオミが歌う「永遠語り」に反応してディスコード・フェイザーが発動する。
スターダストビーチから攻め込んで来ていたワイルドハントの群れを、ナシャタウンに入る前に見事に蹴散らした。
ネフェル「(通信で)見事だね。
アンジュだったら、『それ、私の専売特許じゃないの!?』って言いそうだけど」
ヴィヴィ暗「ネフェルが言えば良いじゃん。
同じ声なんだし」
ネフェル「ナオミっていい子みたいだからね、あんまりからかう真真似は辞めとくさ」
ナオミ「えへへ……ネフェルさんってアンジュみたいに優しい感じがします」
ラウマ「ヴィヴィ暗、分かったか?原因が」
ヴィヴィ暗「やっぱり……シンギュラー値の歪みが、魔従教団のものと同じだ。
アマリ(並行世界)のせいって言うよりは、今並行世界でやってる魔従教団の召喚の術式の副作用だね」
アマリ「こんにちわ、ヴィヴィ暗さん、ネフェルさん、ラウマさん、ナオミさん。
……並行世界の私は、そんなに未熟なんですかね?
召喚の術式は導師か教主しか使えない大変な術式ですが、しっかりと熟練して魔法陣の準備などしっかりしておけば、そんな失敗は無いのに。
私、実際に色んな世界の英雄さんや魔王軍とか呼んで食事会してますし」
ネフェル「そうなのか?
面白い力だねぇ。あたしも使いたいよ、それ」
ヴィヴィ暗「アマリ(並行世界)は様子がおかしくなってしまったんだ」
アマリ「ひとまず、私は皆さんを迎えに来たんです。ついて来てください」