原神×クロスアンジュ 第77話『アマリのビックリドッキリ☆お昼の放送 乗っ取り放送編』
ヴィヴィアン(放送の声)「ぴんぽんぱんぽーん!
本日のお昼の放送『ヴィヴィアンのビックリドッキリ☆お昼の放送 アマリ・アクアマリン編』行くよー!」
サリア「アマリですって!?ヴィヴィアン、命知らずな……!」
サラマンディーネ「ヴィヴィアン……!
とうとう、からかったら命に関わる相手を……!」
アンジュ「そのアマリはどこよ?」
ワタル「さっきまで、僕と一緒にうどんを食べていたけど……アマリさん、ヴィヴィアンの声の『お昼の放送 ア』が聞こえてきた途端、魔法陣展開していなくなっちゃった」
アンジュ「頭文字『ア』だけなら私と被るけど、私は前回やられたから次はアマリってことなのね」
アマリの座っていた席にはブート・ジョロキア(激辛唐辛子)が残されていた。
放送室
アマリ「ヴィヴィアンさん、何を言おうとしたんです?」
ヴィヴィアン「アマリ、早っ!!」
アマリの全身からドス黒い殺気が放たれる。
ヴィヴィアンの足元に術式展開され、ヴィヴィアンは逃げ道を塞がれる。
更に距離を詰めて来るアマリ。
アマリ「ヴィヴィアンさん、何を言おうとしたんです?」
ヴィヴィアン「いや、あの、えーと……」
アマリ「仏の顔も三度まで。
ワタルくんが居る時に暴露系放送、しかも私をターゲットにするとは、良い度胸してますね?
まだ言わないならば、地獄を見る事になりますよ。
……最後の仏の顔です。
『何 を 言 お う と し た ん で す?』」
互いの顔と顔の距離を30cmまで詰められる。
ヴィヴィアンは即座に無条件降伏した。
ヴィヴィアン「アマリが通販で買った激辛唐辛子セット(ブート・ジョロキア、キャロライナ・リーパー、ドラゴンズ・ブレス)について、暴露しようとしてました!」
アマリ「ほうほう。……で、オチは?」
ヴィヴィアン「実は悪徳な出品者で、相場だと10,000モラのはずの代金が100,000モラに指定されており、アマリのクレジットカードに100,000モラ請求が来てたってオチを知ってたので、それをバラそうとしてました!」
アマリから放たれていた冷たい殺気が、霧散して消える。
距離も1M離れる。
アマリ「なんだ、そんなことでしたか。
それなら別にバラされても構わない奴ですね。
早く言えば良かったのに。
後一言、言い訳したらヴィヴィアンさんの全身を風の刃が切り裂いて、激辛唐辛子を塗りたくるところでしたよ」
ヴィヴィアン「怖っ!!」
アマリ「まだ放送続いてるんでしょう?
どうせなら、そのオチの続きは私本人から言いましょう」
そしてアマリの放送の声が流れる。
アマリ「(放送の声)今ヴィヴィアンさんが言おうとした件は、既に刻晴さんに相談済みでして。
その手の詐欺商人は出品履歴や接続履歴から追いかけて、商売停止に追い込むと同時に返金まで義務付けて、払えない場合は労働で返す法律を制定したそうですから。
……私ですか?私は、その法律を使わなくても、ドグマの力で出品者の目の前に飛んで、返金させましたから。力づくで」
甘雨「そう言えば最近、凝光さんに言って悪徳商人の被害にあった人の救済と、加害者の罰則規定を作りましたね、刻晴さん」
刻晴「ええ。アマリの進言でね。
あの子は『自分の不始末は自分でつけます。法の不遡及って大事ですし、法と秩序を守る魔従教団の教主たる私がそれに背くわけには参りません。後から法律で救済されるのは一般人ならともかく、私は自分で何とかしてみせます』って言ってたわ」
ワタル「ホウノフソキュウ……?
難しいことはよく分からないけど、アマリさんが大事って言ってるんなら、正しいことなのかな?」
刻晴「法の不遡及って言うのは、後から作った法律で、前まで合法だった商売を禁止した時とかに『お前が先日までやってた商売、今日から違法だから罰を与える』は、やっちゃいけないって言うルールのことよ。
そうじゃないと、『あいつ気に入らない。そうだ、あいつのやってることを法律で禁止して、牢屋に入れてやれ』が出来ちゃうから……ってワタル、眠そうね」
ワタル「ふあ……へへ、僕、学校でも勉強苦手だからさぁ」
刻晴の説明に、うとうとするワタルであった。
刻晴「要するに、アマリに言われて詐欺の被害者を助ける制度を私が作ったの。
アマリも助けられたんだけど、『これは詐欺師に騙された一般人を助けるための制度だから、私よりも一般人の困ってる人を助けてあげて。私は自分でどうにかするから大丈夫』がアマリの判断ってことよ、ワタル」
ワタル「やっぱりアマリさんって正義の魔法使いなんだ!カッコイイ!」
刻晴「単に、自分の手でやり返さないと気が済まないだけじゃ……」
甘雨「刻晴さん、余計な事言わない方がいいですよ。
アマリさんが本気で仕掛けて来たら、私でも刻晴さんを守り切る自信はないですから」
アマリ「(放送の声)あ、食べかけのうどんは取っておいてくださいね。まだ食べますから」
そして再び魔法陣が展開して戻ってくるアマリ。
再び席について、ブート・ジョロキア入りの激辛うどんを啜る。
アマリ「あの商人、価格設定は詐欺だったけど唐辛子自体は本物を出してたから、美味しいです」
ヴィヴィアン「(アマリのとんでもないネタを暴露しようとしてたら、殺されてた……念のため軽いジャブで止めておいて、助かった……アマリについては、からかうのやめとこう)」
サリア「アマリ、やっぱり規格外だわ……ヴィヴィアンの放送を止めるなんて」
ヒルダ「こいつだけは敵に回したら人生終了だな」
ロザリー「魔法使いって、こんなんばっかりか……?
リナ・インバースになったサリアにしろ、アマリにしろ……」
クリス「スパロボXの時(スパロボX 第26話『自由という翼』)もネギマ一本で洗脳されたフリして犯人探してたもんね」
サリア「ロザリー、私を『頭おかしい魔法使い』にカウントするの、やめてくれない!?」