原神×クロスアンジュ 第87話『並行世界のエンデラント』
ヒルダ「ちっ……並行世界と言っても、ここにだけは来たくなかったぜ」
クリス「ヒルダ……」
ロザリー「なぁヒルダ、うまく言えないけどよ、あたしらは一緒にいるからよ」
アンジュ「ヒルダ、あなたの気持ちは私にはよく分かる。ミスルギ皇国に行った時の私と同じだもの」
ヒルダ「ありがとよ。アンジュ、クリス、ロザリー。だが、インゲ(ヒルダの母親の名前)のババアがワイルドハントに襲われてたら、アタシは見捨てるかもしれねえ。あいつはアタシを捨てたんだからな。それだけは言っておく」
ヒルダ(並行世界)「クリス(並行世界)、エルシャ(並行世界)、左右に展開!同時にディスコード・フェイザーで殲滅!ドラ姫(並行世界)とロザリー(並行世界)は、あのワケ分からんクソガキを相手にしろ!」
クリス(並行世界)「分かった!」
エルシャ(並行世界)「了解よ、ヒルダちゃん!(並行世界)」
クリスとエルシャのディスコード・フェイザーがワイルドハントを殲滅する。
クリス「並行世界のあたし、本当にディスコード・フェイザーを撃ってる……」
エルシャ「私もね……レイジアやテオドーラの本当の力って、あんなに凄かったのね」
黒髪の少年(冥王フィブリゾ)「……何故、僕がここにいるのか、分からないけど。
僕達魔族は全てを滅ぼし、自分達も滅ぶのが定め。
ならば、君達もここで滅ぼそう」
ロザリー(並行世界)「何言ってやがる、このクソガキが!」
サラマンディーネ(並行世界)「あなたが敵の将と見受けました。いただく!」
だがロザリー(並行世界)とサラマンディーネ(並行世界)の攻撃は、少年の姿をすり抜けて行った。
サリア「あれ、スレイヤーズの冥王(ヘルマスター)フィブリゾじゃない!スレイヤーズNEXTラスボスの!」
アマリ「さすがですね、サリアさん」
ヴィヴィアン「流石オタク、流石腐女子」
アンジュ「誰よ、それ」
サリア「リナ・インバースの世界の高位魔族で、あの世界の存在を掛けて戦った赤眼の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥの五人の腹心の一人よ!リナ・インバースですら敵わないくらいの存在よ!
それにあの世界の魔族は精神生命体だから、物理攻撃は全てすり抜けて行くし、倒すには精神世界(アストラル・サイド)へダメージを与えるしかないのよ!」
アンジュ「流石に詳しい……」
ネフェル「そんな奴を相手に、どう戦うんだい」
ラウマ「私達はせめて街の人達の避難だけでも……」
刻晴「アマリ、何とかならないの!?」
アマリ「あれは並行世界の私が呼び出した存在ですね。
ですが、あれなら勝てます。行きますよ、サリアさん!
光臨のドグマ、SUMMONING!」
プリティ・サリアン(リナ・インバース)「やっぱりこうなるのぉぉぉぉぉぉぉ!?!?」
ブラック・アマリン「それじゃ行きますよ!」
プリティ・サリアン(リナ・インバース)「街中じゃ竜破斬(ドラグ・スレイブ)も撃てないんだって!街を破壊しちゃうでしょう!」
ブラック・アマリン「とにかくサリアさんの戦いやすいように戦ってください」
プリティ・サリアン(リナ・インバース)「(アストラル・サイドからダメージを与える魔法と言えば……)
光よ、我が手に集いて閃光となり、深淵なる闇を撃ち払え!
烈閃槍(エルメキア・ランス)!!」
ブラック・アマリン「永久と無限にたゆたいし全ての心の源よ、尽きる事無き蒼き炎よ、我が内に眠りしその力、無限より来たりて裁きを今ここに!
崩霊陣(ラ・ティルト)!!」
冥王フィブリゾ「この僕が、人間の術ごときでやられるなんて……!!」
サリア「嘘……あんな強い高位魔族が、一撃で塵になった……」
アマリ「並行世界の私は、召喚術式を使っても、呼び出した相手が本来の力を出し切れていないようでしたからね。
本来なら私達が勝てる相手じゃなかったんですが、おかげで楽に勝てました。
……これで、私の仮説は、ほぼ決まりですね」
ヒルダ(並行世界)「ナオミも助けに来てくれたんだな。怪我は無いか?」
ナオミ「私は大丈夫だよ」
アンジュ「無いわ。ナオミは強くなったわね」
ヒルダ(並行世界)「あ~ん?イタ姫様はナオミの強さを今まで知らなかったのか?」
アンジュ「ヒルダから攻撃的な態度取られるの、なんだか凄く懐かしいわね」
ヒルダ(並行世界)「ああ……あんた、アタシ等の世界のイタ姫様じゃなかったのか」
ナオミ「私の世界のヒルダは、アンジュとは喧嘩友達みたいな感じだものね」
ヒルダ(並行世界)「だってアンジュ(並行世界)はいつもナオミをこき使ってるし、アタシがナオミと一緒に居られないじゃないか!」
ヒルダ「よう、違う世界のアタシ」
ヒルダ(並行世界)「自分の姿を見るのって、凄い変な感じだな」
ヒルダ「一つだけ聞かせろ。
お前、この国を守りに来て、何も思わなかったのか?」
ヒルダ(並行世界)「何も思わないワケないだろ。
あのクソババアだけはワイルドハントの前に放り出して、見殺しにしてやろうかって何度思ったことか」
ヒルダ「へへっ、流石アタシ、考えることは同じだな」
ヒルダ(並行世界)「けどよ、あの人のおかげでアタシはナオミに会えたんだ。
そのことだけは認めてやる。
アタシの人生に関わることは許さないけど、この災害からは守ってやるって決めたんだ」
ナオミ「ヒルダ(並行世界)は優しいから。
お母さんにも、そのうち届くと良いね」
ヒルダ「……お、おう。(そう言われれば、アタシだってママが産んでくれたからアンジュと会えたんだものな……)」
アンジュ「ナオミの存在は、本当に太陽みたいね。あのエンブリヲですら変えてしまうくらいだから」
インターミッション
新生エクスクロス合流より少し前の、エンデラント防衛線の一角に置いての出来事。
インゲ「ヒルダ(妹)、早くこっちに!」
ヒルダ(妹)「怖い……怖いよママ!こいつら何なの!?」
インゲ「とにかく、シェルターまで逃げるのよ!防衛部隊が守ってくれるから!」
ヒルダ(並行世界)「これ以上、被害を広げさせねぇぞ!凍結バレット!」
ワイルドハントがインゲとヒルダ(妹)を襲う所から寸でのところで、ヒルダ(並行世界)がアーキバス・ヒルダカスタムで、庇ったのだった。
インゲ「ヒルダ……」
ヒルダ(並行世界)「ちっ……防衛部隊の指揮官、ヒルデガルト・シュリーフォークトだ。
民間人は、さっさとシェルターに避難しろ。邪魔だ」
ヒルダ(妹)「指揮官さん、私と同じ名前なの?」
ヒルダ(並行世界)「……」
インゲ「何で……よりによって、あなたが来たの……」
ヒルダ(並行世界)「あーそうだよ、アンタもヒルデガルト・シュリーフォークトって言うんだな!
偶然だよ、偶然!あんたもきっと強くなれるぜ!」
ヒルダ(妹)「お姉ちゃんもヒルダって呼ばれてたんだね、私と同じだ!」
ヒルダ(並行世界)「ここは危ないから、早く逃げな」
ヒルダ(妹)「うん、ありがとう!ママ、行こう!」
インゲ「……どういうつもりなの?」
ヒルダ(並行世界)「妹に罪はねぇだろ。
それに妹だってアタシの代わりにヒルダって名付けられたなんて知ったら、自分は代用品なんだって嫌な思いするだろうが。
アタシの事を知らないかって聞かれたら、遠い親戚の子で、喧嘩してたとでも言っとけよ」
インゲ「……ありがとう。
それから……ごめんなさい、ヒルダ……」
シェルターの中に避難する二人を見届ける。
ヒルダ(並行世界)「さよなら、ママ……これでいいんだろ、ナオミ……」
通信が入る。
クリス(並行世界)「ヒルダ(並行世界)、また敵の大群が!」
ロザリー(並行世界)「それだけじゃねぇ、明らかに怪しい人影(冥王フィブリゾ)がいるぞ!」
ヒルダ(並行世界)「ったく……商売繁盛だね、全く!
エンブリヲ(善)に救援要請を出すぞ、あっちには新生エクスクロスが合流したらしいからな!」