原神×クロスアンジュ 第55話『ヴィヴィ暗、登場』
ヒルダ「おい、ヴィヴィアン!何のつもりだ、こりゃあ!」
ヒルダが手に持っているタブレットには、アンジュとサリアが結ばれた動画が乗っていた。
ヴィヴィアン「なんぞ?これ」
ヒルダ「前に原神×クロスアンジュ第28話『ヴィヴィアン砲、その使用用途、注意につき』で仮想データで作った時のやり口とそっくりじゃねぇか!
こんな悪趣味なやり方するの、そして動画を作れるのは、お前くらいだろ、ヴィヴィアン!」
クリス「あたしのところにも、ロザリーが浮気してるなんて、有り得ない動画が送り付けられてた。
疑いたく無いけど、こんなの作るの一番怪しいのがヴィヴィアンなんだよね……」
ロザリー「怖っ!!」
サリア「私のところにはアンジュに金的蹴りされておっぱい天国にされてるところのコンプリートボックスみたいな動画が来てたわ……でも、今更ヴィヴィアンがこんなことする?
前もヴィヴィアンが言ってたように、新しいネタを突くならともかく、捻りがないのよね」
ヴィヴィアン「ちょっとちょっと!あたし何もしてないよ!
第一、今はハッキングの逆探知で手一杯なのに、そんな事する暇ないって!」
ヒルダ「……そう言えば、そうか」
クリス「でも、そうしたら犯人は誰なの……」
蛍「パラメイル第一中隊だけを狙って、テイワット組には送って来てないと言うのも気にかかるね」
サリア「ナヒーダ様、ヴィヴィアン、今分かってることを全部教えて。
相手はヴィヴィアン並に心理戦・精神攻撃を得意としていると見えるわ」
ナヒーダ「……そうね。ヴィヴィアン、これは情報を公開すべきよ」
ヴィヴィアン「犯人は、恐らくだけど……並行世界の、あたしだと思う」
刻晴「並行世界のヴィヴィアン?」
ナヒーダ「ヴィヴィアンのハッキング能力と私の元素スキルで追いかけたところ、ある程度の犯人像は浮かんだんだけれど。
あまりにもヴィヴィアンにそっくりなの。技術も、人格も」
ヴィヴィアン「暗黒のヴィヴィアン、ヴィヴィ暗とでも名付けようか!」
ナヒーダ「笠っちみたいで、ちょっと可愛い名前ね」
アンジュ「ちょっとダサいから、ヴィヴィアン(暗黒)にしない?」
ヴィヴィアン「えー、いいじゃんヴィヴィ暗!暗いあたしなんて、想像つかないけど!」
甘雨「呼称なんて、どうでもいいですから、続きをどうぞ」
ヴィヴィアン「並行世界の、あたし……恐らく、原神×クロスアンジュ 第9話『導師キールディン』までは、あたしと同じ経験をしているね、ヴィヴィ暗は。
それから先の情報を、持ち合わせていないみたいだもの」
ナヒーダ「私の元素スキルとヴィヴィアンの技術で追跡して、そこまでは分かったわ」
サリア「だから、やり口が少し古かったわけね……」
アルハイゼン「ほう……並行世界と言う概念が、こうしてその存在を立証されるとはな。興味深い」
カーヴェ「悠長なことを言っているな、アルハイゼン。
ヴィヴィアンが二人いて、もう一人のヴィヴィアンは敵か味方かもわからない。きわめて危険なことじゃないか!」
蛍「面白い、なんて言ってられる状況じゃないかもね。カーヴェが言う通り、きわめて危険だよ」
ヴィヴィアン「もしヴィヴィ暗を放っておいたら、そのうち、あたしと同じくテイワット組へのヴィヴィアン砲・本気モードを作れるようになる。
時間は無いよ。今すぐ出撃してほしい。
ヴィヴィ暗の居場所はアル・ワースの地点の、ここね(地図を示す)
世界樹へのハッキングはテイワットからだから、ヴィヴィ暗じゃないかもしれないけど……後は本人に聞いた方が早いね」
サリア「全隊員、全機、出撃!」
アルハイゼン「サリア。出撃するときに、隊内ネットワークは使わない方が良い。
使うにしても、ヴィヴィ暗は敵かも知れないなら、すぐにでも隊内ネットワークは切れるようにしておくべきだ。
ハッキングされてヴィヴィアン砲を全員に撃ち込まれる危険があるからな」
サリア「流石ね、アルハイゼン。ヴィヴィアンがネットワークを防御してるけど、万が一の時は私がシステムを落とせるようにしてあるわ」
ヴィヴィ暗の拠点
ヴィヴィ暗「おや、もうここまで来たんだ。流石エクスクロス、そしてあたし」
サリア「エクスクロス……新生エクスクロスではなく。過去のヴィヴィアンって話は本当だったのね」
ヴィヴィ暗「魔獣エンデを倒してから、時間は同じくらい過ぎてるよ。過去の、というよりは並行世界かな。
まああたしからすれば、ここが並行世界なんだけど」
ヒルダ「ヴィヴィ暗、てめぇ……洒落にならないモン送り付けて来やがったじゃねぇか。
一発殴られる覚悟は出来てんだろうな?」
ヴィヴィ暗「殴るだけで許してくれるんだ、優しいね、こっちのヒルダは」
クリス「ヴィヴィ暗、あんたにも激辛唐辛子『キャロライナ・リーパー』掛けの焼き鳥食わせてやろうか」
ヴィヴィ暗「あはは!アマリが喜びそうだね!」
アンジュ「ドアクダーや闇の帝王を復活させていたのも、あんたなの?」
ヴィヴィ暗「正確にはあたしじゃないけど、まあいいよ、あたしってことにしてても。
どっちみちアンジュがいれば、あいつらなんて楽勝だって、知ってたからOK出したのは間違いないからね」
サラマンディーネ「並行世界の存在とは言え、あなたはアウラの民です。ヴィヴィ暗。
一体何があったのか、全て説明してくれませんか?」
ヴィヴィ暗「んー……並行世界の同一人物なんて、最早別人も同じだからね。
相良宗介やレナード・テスタロッサもスパロボVで言ってたし」
刻晴「私のことは知ってるかしら、ヴィヴィ暗?」
甘雨「こんなに可愛い刻晴さんをヴィヴィ暗が忘れるわけないじゃないですか」
ヴィヴィ暗「おや、こっちの世界の甘雨はクレイジーサイコレズが抑えられてはいても、完全に治ったわけじゃないんだね。
『博士』ドットーレの情報の通りだよ」
刻晴「『博士』ドットーレですって!?」
アンジュ「バカなことを言うんじゃないわよ!
『原神』をプレイしたことあるなら、分かるでしょ!
あいつは、コレイに残虐非道な人体実験をしたり、ナヒーダを監禁したり、世界樹の知識を悪用しようとした、エンブリヲと同じ声の下衆よ!」
ヴィヴィ暗「……あたしの仲間を、バカにするな」